Q17
肌は皮脂を分泌しているから油分を補う必要は無い、化粧水だけでよいと聞くのですが?

A
20代の人でも、かなりの乾燥肌がみられるようになりました。
その最大の原因に、間違ったスキンケア(お手入れ不足)があります。
潤いは水分だけで十分、ニキビのもとになるから油分は必要ない、と思ったために、化粧水あるいは美容液まででお手入れを終えている人が多いのです。
しかし、これでは肌の水分を保持するために必要な油分がほとんど無いため、次のスキンケアを行うまでの間に乾ききってしまうのです。
洗顔後の肌が、十分な皮脂膜を再びつくりまでには3時間ほどかかります。
しかし、現代では空調の完備された環境で過ごす人がほとんどでしょう。
皮脂膜が回復するまでの時間を補うために、適度な油分補給を行わないと、乾燥が進んでしまいます。その毎回の小さな乾燥を繰り返すことで、ちりめんじわと呼ばれる小じわが早く刻まれたり、乾燥による肌荒れを起こし、スキンケア製品が滲みるなどの皮膚トラブルを起こす場合もあります。
しかし、適度な油分を補給すると、すぐに回復する場合が多いのです。
水分を与え、それを十分に保持できる能力は、年々加齢と共に低下します。
「老化とは、身体から水分が抜けることである」、とお考えください。
その水分を肌に与え、保持するためにも適度な油分を速やかに補うことが必要なのです。