Q4
鉱物油は肌に悪いとか、シミの原因になると聞くのですが?

A
化粧品に使用されている鉱物油は十分に精製され、現在では最も安全な化粧品原料の1つです。 したがって、鉱物油配合の化粧品も安心してお使いいただけます。
鉱物油とは石油を精製して得られる油のことですが、戦後の日本は原料事情が悪かったために粗悪な鉱物油を使った化粧品が市場に出回ったことがありました。
これにより油焼けを起こしたと言われていますが、原因は鉱物油そのものではなく、「精製度が製度の低い鉱物油中の‘蛍光を持つ不純物‘が原因で、色素沈着などの皮フトラブルが発生した」と判明しています。
それでも鉱物油のイメージがあまり良くないのは、油田から出た真っ黒の原油や灯油・ガソリンのイメージにつながるからではないかと思いますが、イメージだけでむやみに悪いとするのは誤った認識です。
なぜならば、実際に医療現場では鉱物油であるワセリンを皮膚科でパッチテストに用いたり、アトピー性皮膚炎の患者に処方する軟膏の基材として使っているのです。不純物を完全に取り除いた鉱物油はいかに安全性の高い油分であるかをご理解いただけるかと思います。
ベビーオイルも鉱物油からできているのはご存知でしょうか?それは、赤ちゃんはまだ皮脂膜をうまく作ることができないため、肌に浸透せず表面に保護バリアを作ることのできる鉱物油で守ってあげるためなのです。産まれたばかりの赤ちゃんの皮膚は、大人より薄くもろいのに加え、皮脂の分泌も不十分で、あせも・ただれを起こしやすい状態になっています。生後5ヵ月頃から思春期までは、人生で最も肌が乾燥する時期になっているのです。
本当に危ないものであれば、赤ちゃんに使うことなど出来ないはずですよね。定番のメンソレータムも同様です。 どうぞ誤った情報に振り回されず、安心してご使用ください。