Q5
では、鉱物油と植物油は同じように使えないのですか?

A
化粧品の油分は、大きく分けると植物性(または動物性のスクワランなど)と鉱物性などがありますが、特徴が異なります。メーカーは、各化粧品に求める働きに応じ、油の特性を活かして上手に使い分けているのです。
植物油やスクワランオイルは、人間の皮脂と似ているため肌なじみが良いという特徴があります。
鉱物油は、浸透せず、サラサラとなじみにくい特徴があります。
それを生かして鉱物油はベビーオイルに用いられています。赤ちゃんは自ら十分な皮脂膜を作れないため、その代わりに優れたバリアを作り、表面をつるつるに整え、環境から肌を守ることができるのです。
また、肌に浸透させたい美容液やクリーム類は植物油が適していますが、肌の表面で滑りをよくしたいクレンジングミルクや、口紅やアイシャドウのように発色をよくしたいメイク製品などには鉱物油が適しているといえます。