Q6
界面活性剤は肌に悪いと聞くのですが?

A
界面活性剤には非常に多くの種類があり、その働きも、肌への刺激性も異なります。化粧品に配合する場合は安全性に気を付けて、刺激が殆どでないような種類、処方、使用量となっています。
水と油を混ぜると2つに分かれますが、その境界を「界面」といい、その界面を活性化して水と油をなじませて1つにする成分が「界面活性剤」です。
石けん成分には「洗浄」のための界面活性剤が含まれ、肌に残らないよう十分に洗い流せば、界面活性剤で刺激を受けることはほとんどないはずです。界面活性剤が原因と思う前に、能書き通りに使用しているか、すすぎ残しが無いかどうか確かめてみてくださいね。
また、クレンジングミルクや乳液、クリームなどを作る上で欠かせないものが「乳化剤」として水と油を混ぜる界面活性剤です。大豆や卵の黄身から取れるレシチンは天然の乳化剤です。化粧品に限らず、マヨネーズ・アイスクリームなどは水と油を乳化したものです。
刺激にならないような種類や組み合わせを考慮する、使用量を少量で済むようにするなど、メーカーが安全性を第1に研究し製品を作っているため、現在では界面活性剤での肌トラブルはかなり少なくなっています。安全性は、界面活性剤を含んでいる、含んでいないかだけでは語れるものではなく、全ての成分が関わって決まるものなのです。