Q7
では、鉱物油と植物油は同じように使えないのですか?

A
防腐剤とは、化粧品が雑菌で汚染され変質するのを防ぐ成分ですが、化粧品の防腐剤は、無差別に生物を殺すほど乱暴なものではなく、特定の害となる細菌だけを殺します。もちろん、全ての成分と同様に厳しい安全性のテストを繰り返し確認し、配合されます。
私たちの皮膚の表面には、目には見えないものの無数の微生物がひしめき合っています。消毒しても、一時的に無菌状態になる程度です。たった1平方cmの皮膚には、数十万、湿度の高い夏であれば数百万以上もの数の細菌が存在しています。菌が存在しない、ということはありません。
そして、化粧水やクリームのフタを開ける時、ファンデーションを取る時、口紅をつけるたびに細菌は必ず侵入します。天然のままでは短期間で腐敗してしまいます。フレッシュジュースも新鮮な水も、室温に放置すれば、いずれ腐ってしまいます。
細菌が発生すると成分が変質し、肌を美しくするどころか有害な成分が作られることもあります。
化粧品は品質を一定に保つという安全性のためにも、それらを防ぐ必要があるのです。
その上で、防腐剤がアレルギーの原因とわかっている人で防腐剤不使用の製品を使う場合は、その能書きに従って保存状態に気を配り、早めに使いきることが望ましいでしょう。。